何か とてつもなく
真実ないのちが
この世を見たら
どう見えるだろう
人は
きらきら光って 風に舞う
砂粒にしか
見えないかもしれない
人のつくるものは
砂上の楼閣
根も なく
翼も なく
雨に 風に
さらさら 崩れ
いずれ
あとかたもなく 消える
生きている ということは
奇跡だ という
尊い偶然だ という
けれども
痛みや 苦しみが
嘆きや 悲しみが
憎しみや 怒りが
おそろしい勢いで
吹いてきて
あらぬ方向へ
飛ばされ 消えた
砂粒の 運命など
いったい
誰が 思うのだろう