2019-06-22 い た い 詩 キズの持ち主である この ぼくが そんなに 痛がっていないのに どうして 先に きみが 痛がるんだい? ぼくには 不思議で しかたない それは きみの 生来の お節介体質 のせいなのか それとも 甘ったるい やさしさを お腹いっぱいに つめこまれて 神経が やられてしまった せいなのか ぼく は ぼく で きみ は きみ ぼくは ぼくの分まで きみに 痛がってもらいたい なんて 思ってやしない ぼくが 痛がるまで そっとしておいてくれ ぼくが 痛がっても 放っておいてくれ ぼくが ぼくであるように きみは きみだと 信じて 頼む から