きみの永遠
いちばん 濃くて 新鮮な
ミルク みたいに
ちからいっぱい そそがれる
朝の光を まっすぐ みつめて
きみは
それだけで 満足そうに 目を 細める
きみが 少しも おそれないから
「死」も 少しも おそれない
まるで 守護天使か 聖母みたいに
いつくしみ深い 微笑すら うかべて
きみの となりで
一緒に
今日の光を みつめている
実りのあとの 刈り入れを
きみは
空に いつも 太陽があるのと
同じように 知っていて
「死」とともに やすらいで
言葉もなく 談笑している
麦畑を 全力で 走りきったような
お日さまのにおい 身にまとい
こがねいろの 美しい尾を 地につけて
今日を 生きる
きみの 充実