2022-05-13 あしたの 太陽 詩 眠れぬ夜の 朝は しらじらと 明けて 太陽は 低く 重い なまり色の雲を 押しのけて むっくりと 顔を 出す 世界は わがもの と 自信たっぷりの その顔に 吐き気をもよおす ものが いるなど 思いも せずに ひとりきりで あした から おいていかれる 自分を あした を 約束しない 今日の 太陽を どれほど 呪わしく 思ったことだろう 太陽を 焼き尽くして あまりある 闇の 炎を 知りもしない 太陽を 底なしの 憎しみに 背を向け 抗する 光の あがきを いったい 誰が 愛せる というのだろうか いったい 誰が 許せる というのだろうか