愛の夢
昼過ぎに 起きたら
空色と 若草色
それに
まっさらな 白を 編み込んだ
淡い レース みたいな
公園を ぬけて
きみが 好きだ という
れすとらんに 行こう
小鉢に 盛られた
グリーンサラダ は
雨の 喜びに 跳ねまわる
水滴 みたいに
みずみずしくて
きみが スプーンでくずす
おむらいすは
まるで 薔薇と黄金
ひとかけら ひとかけらが
まぶしくて
いつもは
ねぼけまなこで
3秒ごとにしか 更新しない
この“意識”を
0.0000000………
限りなく 区切って
きみの しぐさを
ぜんぶ ぜんぶ
映画のコマみたいに
焼きつけたい
「きせき」 なんて 言ってしまったら
あまりに味気なくて
さみしすぎる から
いま
ぼくの 目の前で
瞬間 瞬間を
切りとっている
きみの その
まばたきの中で 死ねるなら
ああ こんな 本望って
あるだろうかって
思うんだよ
ほんとうに