ずっと 見えている
真っ直ぐに
見ることは できない
けれども
この 生活が
この 人生が
ときに 少しずつ
ときに 大胆に
なんでもかんでも
気まぐれに
奪っていくのを
あざやかさも
みずみずしさも
躍動し はずむ
いのちの
やわらかさと
あたたかさも
あんなにも
この目にも
この手にも
真実だったものが
みるみる
しおれて
小さくなって
消えていく
そうして
いつしか
その手を
この 喉元にまで
のばしてきて
この 心臓を
鷲づかみにして
握りつぶすのだって
おちゃのこさいさい
時間の問題
それだけ なんだろう
実際