「クリュティエ」
わたしは 太陽をみつめたことがない
みつめることさえ
あなたは 拒む
わたしが ただの 花だから
あなたを 追って
追いつづけて
愛想笑いも 上手くなった
不幸だなどと
思われたくもないから
涙が出るほど
まぶしい あなたを
明から宵まで 目で追って
花弁は 陽の名残り色
残酷にも あなたが染めた
他の色など
知りもしない
永遠に
恋の夢が 楽しく
甘いことなど
あった だろうか
欲望が 根を張り
凍りついたように
動けない
冷たい闇に ひとりきり
数えきれぬ 孤独な夜
わたしは 太陽にみつめられたことがない
この身を焼かれて 死んでもいい
一度で いい
どうか
わたしを み て